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クーデンホーフ光子さんを初めて知る。

  • 執筆者の写真: Atsumu Ishizuka
    Atsumu Ishizuka
  • 7月8日
  • 読了時間: 5分

2026年6月22日(月)、スイスはジュネーブ、象徴的平和の家(ラ・メゾン・ド・ラ・ペ)の円形劇場にて、「民主主義の活性化:希望、癒し、そして人間の安全保障」をテーマとしたCaux Democracy Forum2026が開催されました。


Caux Democracy Forum2026
Caux Democracy Forum2026


プログラムの「WORDS OF WISDOM」では、ゲストスピーカーとして鳩山友紀夫さんが参加され、「Ethics, responsibility and the future of democracy": A reflective leadership intervention offering long-term political insight(「倫理、責任、そして民主主義の未来」:長期的な政治的洞察を提供する、内省的なリーダーシップ介入)」と題した講演をしました。



鳩山さんの講演動画は下記の公式動画の19:40秒あたりから始まります。

鳩山さんの講演動画は公式動画(23 June 2026 : Morning Plenary)の19:40秒あたりから始まります。
鳩山さんの講演動画は公式動画(23 June 2026 : Morning Plenary)の19:40秒あたりから始まります。


鳩山友紀夫さんの講演の中で、クーデンホーフ光子(青山光子)さんのことに触れられているところがありました。光子さんは明治25年(1892)にウィーンの伯爵ハインリッヒ・クーデンホーフ・カレルギー氏と結婚し、宮廷文化を通してヨーロッパ中で知られることになり、さらにハインリッヒさんと光子さんのあいだに生まれた7人の子供たちのうち、二男のリヒァルト・クーデンホーフ・カレルギーさんは、現在のEC・E Uの母体となったEECの提唱者で「パン・ヨーロッパ運動」を行なった人物として知られています。


クーデンホーフ光子さんのことを書いた書籍、ドキュメンタリー番組、ミュージカルなどはいくつもありますが、松本清張さんが執筆した『暗い血の旋舞』をこの記事ではおすすめしたいと思います。


松岡正剛さんの千夜千冊の中でも触れられています。



伯爵ハインリッヒ・クーデンホーフ・カレルギー氏は、18カ国語ができてそのうち13カ国語が喋れたこと、ショーペンハウアーに詳しかったこと、仏教に多大な関心を寄せていたこと、誰の生き方にでも敬意を払っていたことなどが記されています。


「年老ひて 髪は真白くなりつれど 今なほ思ふ なつかしのふるさと」


これは光子さんが晩年に詠んだ句です。


さらに、「私が死んだら日本の国旗に包んでちょうだい」とも言ったそうです。


しかしながら、光子さんはカトリックに入信させてもらえたことを最大の贈り物だったとも書いています。


松岡正剛さんは、「新渡戸稲造の武士道の逆の入手」と表現しています。新渡戸稲造さんは札幌農学校でキリスト教(クエーカー派)の洗礼を受けました。そして仏教や神道、儒教などを排斥することなく、日本の精神文化の基盤として高く評価しています。


友愛、尊厳を実現していく過程がキリキリとしながらも結ばれていくことを信じる苦悩や楽しさを感じる心の動きだと思います。


Caux Democracy Forum2026の主催であるIC(Initiatives of Change)の日本協会では、コンテンツ「静かな時間自分の生き方を発見するヒント」を提供しています。



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人間というものは、自らに酔いしれてし まうところがあります。 自分にとっての「正しい」考え方は、相手にとっても 必ず嬉しいものだ、と考えてしまいがちです。 自らの判断や行動の先には、必ず、「誰か」がいて、 自分にとっては、「とてもよいこと」であっても、それが 受け手にも、「とてもよいこと」であるとは限りません。 「静かな時間」を持つことによって、聞こえてきた 「内なる声」を素直に実行することは大切です。 しかし、行き過ぎた、自己中心的な思いで 行動しないように、 行動を起こす前に 「6項目のチェックリスト」を見てみましょう。


1、自分に都合のいい条件を付け加えたり、 利己的な解釈を挟んでいないか。

2、状況的に、行動することが可能か。 無理はないか。他にもっと大事なことはないか。

3、周囲の友人や同僚、恋人や家族に相談して、 背中を押してもらうことができるか。

4、世間的な道徳観から逸脱しておらず、 誰が正しいかではなく何が正しいかで考えたか。

5、正直であり嘘がなく、純潔なきれいな心で、 私心なく無私の動機で、愛を持って考えたか。 正直、 純潔、 無私、 愛 これを4つの道義標準と呼びます。

6、何か心に引っかかるところはないか。 もしかしたら何か間違いがあるかも、と思うなら、 もう一度、静かな時間を持ってみましょう。

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良識を考え続ける環境を保つことは、静かな時間を持つことと言えるかもしれません。



鳩山友紀夫さんからボンサンスの活動に関してコメントを頂きました。

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 私は人間関係において、また社会の秩序を保つためにとても重要なものは「良識」と「友愛」であると考えます。「良識」は客観的で公正な判断を下すための理性であるのに対して、「友愛」は「相互尊重・相互理解・相互扶助」で言い表されるように相手を思いやる心、即ち感情です。自己の尊厳を尊重すると同時に、他者に対してもその尊厳を尊重する精神です。理性と感情が相まって、良い人間関係や社会が構成されるのです。


 つまり、人間関係や社会の秩序が良好に保たれるためには、みんなが社会のルールを守ったり、様々な問題が起きたときに公正な判断が下されるといった良識が求められます。しかしその時に、自分ファーストで行動すれば、相手や社会の中で不和や確執などが生じやすくなります。自分自身が自立心を持つことは大切ですが、他者との間で共生の心を育むこと、即ち、友愛の心によって、相手を思いやることで、不和や確執などを避けることができるのです。


 残念ながら、今の世界の指導者の間に欠けているのがまさに「良識」と「友愛」ではないかと思うのです。民族や宗教の違いで殺し合ったり、国際法が踏みにじられたりしている世界には、「良識」もなければ、「友愛」も欠如していると言わざるを得ません。社会全体より自分自身の利益を優先したり、自国の国益ばかりを追求することによって、他者や他国を傷つけ、敵視し、しばしば争いを起こし、戦争にまで導いてしまうのです。「良識」と「友愛」の溢れる世の中になれば、戦争など起こるはずがないのです。私たちは少しでも「良識」ある世界となるために、また少しでも「友愛」が広がる世の中となるために、活路を見出しながら活動していきたいと願っています。


鳩山友紀夫(2026.07.09)

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